自分たちが釣りに行く理由
前回鯖を生で食べるのであれば養殖をお勧めしましたが、
では、なぜ釣りにわざわざ行くのかをお話しさせて頂きたいと思います。
天然の魚には、寄生虫の付いている可能性がある事は前回お話ししたように、リスクがあります。
せっかく釣れた魚であっても、寄生虫だらけの事も、、、、。
では養殖のお魚はというと、ほぼ寄生虫の可能性はありません。それから脂ののりは凄いです。
これがメリットなのですが、人工飼料を食べているため寄生虫を口にする事がないわけで、同時に
身の味も単調になります。太っていて、脂も凄い量ですが、その味もまた、単調です。
天然の魚は、食べ物が一つではありません。殆どの魚が多種多様な餌を生きる為に最低限の量を捕食します。ですから、脂がのりすぎる事は無いのです。
そして、唯一天然の魚でも普段より多く食べなければならない時期があります。
産卵期を迎える直前です。これから卵を大きくして行く時期というのが身に沢山の脂を蓄えます。
その時の魚を旬の魚と呼ぶわけですが、養殖の魚の脂とは比較にならないほどの複雑味を感じられます。その魚をきちんとした処理(締め方)をして持って帰ってきたものが最高の1皿になれるのだと思うのです。