絵を描く理由

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今回は、なぜ自分が絵を描き始めたかという事ですが、

料理をしていて自分の思い通りのものが作れていると思っていたのですが、そこに疑問を持った事が一番の理由でした。

はたして、本当に理想どおりのものが出来ているのか?

つまり、アウトプットです。

試しに、料理の完成図を絵を描いて見たところ細かく描けませんでした。

という事は、頭の中で出来上がっていたイメージはそれまでのレベルの完成図だったということです。

それぞれのパーツの大きさや色の加減、どんなトーンの合わせ方か、味も香りも色も

一皿の中にある全ての要素をできる限り鮮明に頭の中で作り上げる必要がありました。

そして、目で見たイラストを鉛筆で描いてみると、となりに置いてあるイラストが一度自分の目から脳に伝わり、指先に同じように描けと指示を出しても描けないのです。

これが、出来ない事には自分のイメージがいくら細分化出来たとしても形にする時には、ずれてしまっているという事なります。

そのアウトプットのトレーニングとして始めたのがチョコレートで絵を描き始めた一番の理由でした。

それから、そのきっかけになった出会いが美術家の市川考典イチカワコウスケさんでした。

市川さんの線香画の作品を見たときもの凄く衝撃的で帰って来てから沢山の人に話しました。

市川さんの技術とアーティストとしての表現力、感性、全てに憧れています。

いつか料理で何かをアートで表現するという事を完成させたいと思います。

料理は空腹を満たすためだけのものでは無いという事を証明出来たらと。