絵を描いた事で味の立体感まで想像出来るように
料理を考える時
食材の組み合わせや、相性、特徴など色々と考える事はありますが。。
そもそも、絵を描き始めたのは自分の頭の中がきちんと具体化して形に出来ているのか、という事に疑問を持った事がきっかけでした。
先ずは、横にイラストを置いてそのまま描いてみると自分の頭が勝手に変換してしまって同じように全く描けませんでした。つまり、イメージを具象化、具体化するということは簡単では無いという事に気付きました。今までイメージして作っていたものは味見をしながら作り上げていたのです。
それが、絵でいう陰影 線の細さ濃淡 などなど、絵を描く中での基本的な決まり事が料理にも当てはまるということと、材料を組み合わせたときの味の立体感 この部分は薄くか濃くか鉛筆の2Bと4Bの違いの差などと考えるととても細部に至るまでイメージ出来るようになりました。
このバターナッツのニョッキも、ニョッキの硬さ、エビと鶏肉のカットの大きさによる食感の強弱、存在感。少しだけ蜂蜜を足すことでバターナッツの甘さを補うのではなく、甘さの立体感を持たせる。
ローズマリーとシナモンとバターで香りで後味に調和された余韻を残す。
カボチャとほうれん草の相性良さというところで、まだ旬では無いのでほうれん草の仲間のビーツを
色もオレンジとピンクがかったパープルの相性と、こちらも存在感を強くなりすぎないように2mmのスライスにして。といった感じで頭の中で出来上がっていた物を具象化しました。
そんな事をイメージして作った料理です。
絵を描いた事で今までよりも、想像でよりはっきりした味見が出来るようになりました。